コスタリカ ロス・アンヘレス ケブラダ・グランデ モカ WH
内容量
200g
生産地情報
国:コスタリカ-
標高:1850m-1950m
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エリア:タラス、ドタ、バンデラ
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品種:モカ種
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農園名:ケブラダ・グランデ農園/ロスアンヘレスミル
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生産処理:ホワイトハニー
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生産者:リカルド・カルデロン(カルデロンファミリー)
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キャラメルやブラウンシュガーなどの甘さの心地よい余韻
洋ナシやレッドアップル、オレンジ、白ワインなどキリっとした果実味のあるフレーバーとマウスフィールの質感が心地よいカップでした。焙煎直後ですと酸の印象が少し尖っており、アフターテイスト自体はアロマにもターメリックのようなスパイス感が主張している印象でしたが、5日ほどエージングの様子を確認しますと、徐々に甘さの印象度や風味の角や曇った印象も取れ、余韻までキャラメルやブラウンシュガーなどの甘さが心地よい印象へと変化したように感じています。
カッピングプロファイル
ライム、ペアー、レッドアップル、グレープ、ターメリック、ブラウンシュガー、ブライトシトリック、シロッピーマウスフィール
焙煎度
浅中煎り
テイスト
酸 〇 ● 〇 〇 〇 コク・ボディ-
希少品種に託した想い
ロス・アンヘレスの歴史
Los Angelesミルは2008年、コーヒーマーケット低調による生活困窮に直面していました。そこからどうにか脱却を図ろうと、付加価値のある・生産者が直接届けるコーヒーを目指してマイクロミルを設立したのがロス・アンヘレスのスタートでした。
当時は、リカルド氏の親戚や兄弟と資金を集めながら、ミルの設計や高品質なコーヒーの生産、農園の改善に明け暮れていました。そうして、3年目の2011年にはCup of Excellenceで見事に優勝を果たし、努力が報われる瞬間となりました。
ロス・アンヘレスは、COE優勝後も着実に品質の向上と安定、新たな農地・品種の挑戦を重ね、現在はウェットミルのみならず最終選別を行うドライミル。そしてカッピングテーブル、プロバットのサンプルロースター、dittingなどの設備を揃えたラボも新設し、品質の確認やフォードバックを主体的に行えるように農園外においても積極的に投資をしています。今では、2人の息子Diego、Michaelに加え、娘Lizeth、Fernandも家業に参加し、将来の拡大を見据え家族一丸となってロス・アンヘレスの未来に向けて努力を続けています。
ケブラダ・グランデ農園
ケブラダ・グランデ農園は2017年にカルデロン・ファミリーが購入したドタバレー、バンデラの1850-1950mに位置する新しい農園です。ケブラダ・グランデとはこの農地の周辺環境に由来し、大きな渓谷という意味を持ち、その名前の通り自然豊かな環境と豊富な水資源を有しています。ケブラダ・グランデ農園は標高1800m以上の高さにあり、昼夜の気温差が激しく、スペシャルティコーヒー栽培には、最適な環境にあります。カトゥアイ、ケニア、モカ、H3など様々な品種を生産し、農園全体の木も若く、根はりの良い肥沃なローム土壌で、彼らの所有する農園の中でも勢いのある農園の1つです。その勢いを示すように、2020年のCup of Excellenceでは、ケブラダ・グランデ農園のSL28のロットが見事に15位に入賞しました。
ミル設立から10余年。困窮から脱するべくコーヒーマーケットにインパクトを与える為に始めたエキゾチックバラエティの生産は、この上なく素晴らしい風味を持ち合わせると共にロス・アンヘレスの思想が色濃く浮かび上がり、Emblematic Coffeeとして、まさにロス・アンヘレスを象徴するコーヒーに仕上がっています。彼らは、1杯のコーヒーにはストーリーがある事、そしてロスアンへレスミルの熱意と愛情の歴史を私たちのコーヒーから感じ取ってほしいと語ります。