ネンバ ウォッシングステーション ウォッシュド

¥1,500
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内容量

200g

生産地情報

国:ブルンジ

標高:1818m

エリア:カヤンザ県カヤンザ

品種:ブルボン

農園名:ネンバ・コーヒーウォッシングステーション

生産処理:フリーウォッシュド

生産者:隣接する15集落2600名の小規模生産農家

フルーティで艶美な風味

華やかさや艶美な印象のあるフレーバーが特徴的でアプリコットジャムのようなカップの印象を受けました。キャラメルのような甘さの質感や少し粘性感のあるバタリーな印象のマウスフィールも心地よく特徴的かと感じます。ナチュラルに近いカッピングプロファイルにはなっていますが、あくまでもウォッシュドコーヒーの風味バランスであり、ワイニーというよりもサングリアのような果実感のある華やかなコーヒーに仕上がっています。

カッピングプロファイル

フローラル、アプリコット、オレンジ、キャラメル、ブライトアシディティ、バタリーマウスフィール、ロングアフターテイスト

焙煎度

浅中煎り

テイスト

酸 〇 ● 〇 ○ 〇 コク・ボディ


高まる生産意識がもたらす高品質なコーヒー

ネンバ・コーヒーウォッシングステーション

 ネンバ コーヒーウォッシングステーションは、首都ブジュンブラから約100km、カヤンザ県カヤンザの標高1818mに位置するコーヒーウォッシングステーションです。隣接する15集落2600名の小規模生産農家が、このウォッシングステーションを利用しています。それぞれの農家で育てるコーヒーの木は平均して300本程度ですが、シーズンピークになると、ウォッシングステーションの約200台のアフリカンベッドがいっぱいになるほどのチェリーが運び込まれます。

 丘陵地帯に位置するこのエリアは、ブルンジの中でも特に肥沃な土壌環境と言われており、カボチャの生産などでも有名な産地の1つです。90年代初頭に建てられたネンバ・ウォッシングステーションは、この土地に暮らす多くの人々の雇用や収入源として受け入れられています。

高品質なコーヒーが生まれる背景

 カヤンザ地域のコーヒーの品質が良いとされる由来は、ナイルの水源とも言われている豊富で純麗な水資源が大きく寄与していると言われています。特にネンバ周辺で生産されるコーヒーは、古くから高品質なブルンジコーヒーの代表格とされてきました。この地で生産されるコーヒーが持つ明るくフルーティで繊細な甘さといった代表的な風味特性は、生産処理における豊富で清潔な水資源に支えられ、クリーンカップを達成していると考えられます。
 ネンバ・ウォッシングステーションは現在、ブルンジのスペシャルティコーヒーを牽引する輸出者であるGreencoが母体となっています。世界の中でも最貧国とも言われるブルンジにおいて、コーヒーを通じて未来を繋げていきたいと彼らは願い、高品質なコーヒーを通じて生産農家の生計をサポートできるように、収穫や生産におけるレクチャー、それに伴う買い付け価格の評価を充実させて、品質向上と農家の収益向上を目指しています。
 こうした地道な努力が生産者の意識を高め、今では彼らのマネジメントするウォッシングステーションが軒並みCOEコンペディションの入賞を果たすなど成果を上げ、ネンバCWSも2013年以降毎年COEを受賞し、2015年には1位に輝きました。

ハニープロセスへの挑戦

 彼らが現在新たに取り組んでいるのがハニープロセスへの挑戦です。コスタリカへ視察した際に、このプロセスを学んだのがきっかけと言います。彼らは、ブルンジコーヒーの持つ、フルーティで繊細な風味を最大限に活かす事ができると、このプロセスに大きな可能性を感じたそうです。
 まず他のプロセス同様に持ち込まれたチェリーを再選別し、熟度の高いチェリーを選別します。その後、果肉除去まで発酵が促進されないように冷涼な水を張ったタンクにチェリーを移し翌朝まで保管します。そして、翌日果肉除去を行うと直ちにアフリカンベッドまで運ばれ、乾燥工程に入ります。
 ミューシレージによって豆同士が固まらないように、また均一な乾燥を可能にするためにもテーブルに対して広げる豆の量をウォッシュドに比べて1/4程度に抑えるように工夫しています。それでも乾燥時間は僅かに長く15日前後要すると言います。
 ミューシレージの成分を活かすハニープロセスは、予想以上に繊細さを要求するものである一方で、今までのブルンジコーヒーには無い、彼らの理想とした風味を有していると言います。カップは、トロピカルフルーツの様なフレッシュで甘い風味が特徴で、ミカンの様な爽やかなフレーバーがアフターテイストまで持続します。