ルワンダ シンビ・ウォッシングステーション アナエロビックナチュラル

¥1,800
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内容量

200g

生産地情報

国:ルワンダ

標高:1763m

エリア:南部州フエ、シンビ地区

品種:ブルボン

農園名:シンビ・コーヒーウォッシングステーション

生産処理:アナエロビックナチュラル

生産者:アブドゥル・ルダフングワ

華やかな風味と軽快さ

アナエロビックらしいブドウやブルーベリー、アプリコットなど艶美なフレーバーで、華やかな個性を持った銘柄に仕上がっています。シナモンやチョコレートなどを思わせる甘いアロマ、甘さの印象も魅力的で、アフターテイストまで甘さの余韻があり、良好なカップバランスになっているかと思います。また、アナエロビックながらも、カップが重たくならずに軽快さ、透明感などが感じられる点も特徴のように思います。

カッピングプロファイル

グレープ、ベリー、アプリコット、シナモン、ミルクチョコレート、ブライトアシディティ、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート

 

焙煎度

中煎り

テイスト

酸 〇 ○ ● 〇 〇 コク・ボディ

進化するシンビ・ウォッシングステーション

ルワンダ南部の名産地から

 シンビ・コーヒーウォッシングステーションは、ルワンダ南部州にあるフエ(Huye)市のシンビ地区に位置するウォッシングステーションです。このフエという行政区は、ルワンダ第二の都市で学術都市と言われるブタレを中心に、コーヒー生産が盛んなマラバ地区などを包括しています。シンビ・コーヒーウォッシングステーションは、ウォッシングステーションの位置するシンビ地区を中心に、隣接するマラバ地区・ソヴ地区に暮らす約250の小規模生産者(6割が女性生産者)からなるインベレヘサ農協からチェリーを集めています。

ステーションの運営が本格的に始まったのは2013年。現在のオーナーのアブドゥル・ルダフングワ氏は、それまでコーヒー生産者と実業家の二足のわらじを履いていました。当時、COEの開催などを契機に、ルワンダ産コーヒーの品質が世界中に認知され、政府の支援プログラムの下で増産のプロジェクトが動いていました。そうした時勢の中、コーヒーを処理するウォッシングステーションが必要になる事から、アブドゥル氏は、マラバ周辺エリアのコーヒーの特性や品質を活かすことができ、わざわざ農園から遠く離れた場所にチェリーを運ばずに済むように、2011年からシンビ・ウォッシングステーション設立に動き出します。

最高のコーヒーを

 シンビコーヒーで生産処理がされるコーヒーは、世界中に最高品質のフリーウォッシュドコーヒーをもたらす事を掲げ、Cup of Excellenceにおいても輝かしい成績を毎年のように残してきました。収穫地から近い立地の優位性と共に、マラバを中心に標高1760m前後の生産環境のコンディションが近しい周辺エリアから収穫する事で、風味特性がはっきりとした、より高品質で鮮度の良いスペシャルティコーヒーを生産できることが彼らの強みでもあります。 現在では、ルワンダコーヒーの可能性と多様性を深めるべくフリーウォッシュド以外のハニープロセスやナチュラルプロセスにも挑戦を始めています。こうした新しいプロセスの中においても、収穫されたチェリーの品質を最大限に活かしきれるように、ウォッシュドで培ってきた選別や乾燥などの品質基準に従い管理にあたる事で、生産処理ごとの魅力が明瞭にわかるクリーンで素晴らしい風味特性を持つコーヒーに仕上げられています。

嫌気性発酵への挑戦

現在、シンビ・ウォッシングステーションでは嫌気性発酵への取り組みも実験的にスタートをしています。各国の生産者やバイヤーからの情報を頼りに、ここ数年試行錯誤を行ってきたシンビウォッシングステーションの嫌気性発酵処理。シンビでの嫌気性発酵工程は、ウォッシングステーションに持ち込まれたチェリーをナチュラル同様に再選別した後にプラスチック製のタンクに投入します。プラスチックタンクは気密性が高く、発酵工程中に外気が入らない仕様としており、この嫌気性の状態を20度の環境下で60-90時間維持し風味を変化させています。その後、チェリーを取り出しアフリカンベッドにてナチュラル同様にサンドライを行い仕上げます。 ナチュラルプロセスとは異なるジューシーでありながら複雑なフレーバーは、シンビのコーヒーにとって新しい可能性を秘めています。