Beans Complex について

Beans Complexという屋号は、コーヒー豆の持つ複雑さや多様さなど、様々な背景があることに由来としております。ロゴはコーヒーを中心に地球と人々と環境が繋がること、繋がっていることを輪で表現しております。

当店では、世界各地のスペシャルティコーヒー果実の持つ複雑性や多様性、そして採集後の精製、焙煎、抽出方法などにより風味が大きく変わる不思議さ面白さを紹介して参ります。

コーヒーを通して、私たち日本人にはあまりなじみのないコーヒー生産国や生産者に思いを馳せ、広義の意味での環境を意識した店舗運営を行います。

私が考えるコーヒーの複雑性多様性に関してですが、

①コーヒーを美味しくするためには科学(化学)的な知見が必要であり、なかなか複雑

コーヒーの生産はコーヒーベルト地帯において世界各国で行われています。そしてワイン同様に、その土地の地理、地勢、気候により様々な風味の違いを生み出します(ワインでいうところのテロワールですね)。

収穫後に精製、焙煎、抽出と風味の違いを生み出す過程が幾重にもあります。それらの行程は実はとても科学的(化学)で、多様で複雑です。このコーヒーの複雑さに魅了された私は、調理工程における数値をベースに皆さまのコーヒー時間を豊かにするお手伝いをすべく、探求して参ります。

 

 

焙煎では火力、豆の温度、焙煎時間を管理、抽出においても最適なレシピを追求するために数値管理を徹底します。

 

数値管理だけではなく、焙煎前と後にしっかりと豆の良否を選別する作業であるピッキングを行います。焙煎豆のピッキング後は香りや味を評価するためにカッピング(テイスティング)行ないます。数値管理と実際のテイスティングを経てはじめて商品となります。

②広義の意味での環境の複雑性

コーヒーは広義の意味において環境を考えるきっかけになります。

コーヒーという食物は、疲弊している地球環境、生産者の厳しい労働環境、消費地である先進国と生産地である発展途上国との複雑な商環境などを端的に表しています。前述の通りコーヒー栽培は主にはコーヒーベルト地帯である熱帯地域で行われており、生産者の多数は小規模農家で決して裕福とは言えないのが現状で、それを起因に様々な問題が噴出しております。先進国に住んでいる私たちの豊かなコーヒー生活が、遥か彼方の国に住んでいる方々の犠牲の上に成り立っている、そんなことは決してあってはならないですし、ゆくゆくは私たちの子供たちにその皺寄せがくると考えます。

当店ではコーヒーを取り巻くその複雑な状況において、可能な限り広義の意味での環境に配慮したビジネス展開をしていきたいと思います。

 

 

実店舗では、コーヒーを入れるキャニスター、袋、テイクアウトコーヒー用の水筒をご持参いただくとお値引きするなどのサービスを実施します。

 

テイクアウトコーヒーのご提供に際しては、プラスチックは使用致しません。極めて些細なことではありますが、地球環境を意識した店舗運営を可能な限り実施します。

Beans(豆類)の追求

実はコーヒーは豆ではありません。コーヒーはマメ科ではなく、エチオピア原産のアカネ科コフィア属の植物です。そこもまた複雑でしょうか

創業第2ステージ(いつになるか分かりませんが。)では世界各国の豆を販売していく予定です。私の趣味の一つにスパイスカレー料理があり、その調理において世界各国の豆を使用しており、その豆の多様さ複雑さにも惹かれております。同時に豆類は環境にやさしい食物と言われております。

当店ではコーヒーを中心に豆類の持つ複雑性多様性を学び、地球環境に配慮したビジネス展開をしていくことを目標として参ります。

 

創業の背景

数年前、ある喫茶店のフランチャイズオーナーに内定した私は概要説明を受けている際にご担当の方から「うちのコーヒーって美味しい?」と聞かれました。今思うと、その一言が今回の開業へのキックオフであったであろうと思います。

かつての私にとってコーヒーとは、朝一に熱湯(ほぼ100)で入れるコーヒー色をしたお湯であり、営業活動の最中に立ち寄るチェーン店やコンビニの味以上ではありませんでした。

自称プチグルメである私は、あの「うちのコーヒーって美味しい?」というシンプルな質問がコロナ渦において、ずっと頭にこびりついていました。

ある日に何となく立ち寄った書店で、その質問のことを思い出し、少し理解しようと思い、コーヒーに関する本があるコーナーに行きました。するとコーヒーに関する本が多数あるではないですか!(私の大好きな日本酒と同じ位)ちょっと驚きつつ、ある一冊の本を購入。そしてその購入した本を読んではみたものの、化学的なことや数多あるドリッパーや焙煎のことなどコーヒー予備知識のない私にはまったく内容が頭に入って来ず、読破を断念。

そんなある日、妻と東京を散歩していたら、コーヒー会社の社屋でコーヒーセミナーが行われているのを偶然発見。

そうだ、セミナーに参加すれば前に買った書籍の内容を少しは理解できるかもしれない。そして「うちのコーヒーって美味しい?」の質問に答えられるかもしれない。私は帰宅してすぐにセミナーに申し込みました。

それから私の血液はジワジワと琥珀色になっていきました…。

私は3人の子の親で、他の親御さんたちと同じく、子供たちが生きていく今後の地球環境に対して非常に危機感を持っており、何とか解消する術はないのかと、ずっと心と頭を悩ませております。しかしながら私にできることは、ごみの分別やエコバック持参、できる限り移動の際には歩く、車のアイドリングをしないことくらい

そのようなことをモヤモヤと考えながら普通にサラリーマン生活をしていた中で、徐々にその環境に対する思いと、「うちのコーヒーって美味しい?」という質問と共にコーヒーの存在が結びついていきました。

生産地域ごとのコーヒー果実の複雑性や多様性、採集後の精製、焙煎、抽出方法などによって風味が大きく変わる、そして変えることが出来るコーヒーの面白さを皆様にお伝えしたい、同時に遠くの大地で厳しい生活環境ながら懸命にコーヒーを生産している方々に想いを馳せながら美味しいコーヒーを味わって頂きたい。

子供たちに地球環境、生物の多様性や複雑性、世界の労働環境、加えて最新のテクノロジーなど様々な事象を学んで欲しい。

そんな想いを持って、豆の複雑性多様性を表す『Beans Complex』というコーヒー焙煎販売店を開業致しました。

多様性溢れ、複雑性に富むコーヒーという飲み物を通じて、皆様に少しでも楽しい時間となじみの薄い世界を感じられる体験をご提供できましたら幸いです。

「学ぶのに遅すぎることはない」という言葉を信じて。


Beans Complex 鹿濱郁夫
所在地 〒335‐0013 埼玉県戸田市喜沢1-3-23
TEL 048‐229‐6323
E-MAIL beanscomplex@pg7.so-net.ne.jp
店舗営業時間 11時〜17時 定休日 月曜日 火曜日